梅毒の感染者が増加中の梅毒はどんな病気

梅毒はどんな症状が出るの

 
 梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による慢性の全身性感染症で、症状のある顕性(けんせい)梅毒と症状のない潜伏(せんぷく)梅毒に分けられます。
 
梅毒 – goo ヘルスケア

 
 症状が表面化してくる顕性梅毒は、感染後の期間によってさまざまな症状が出てきます。
 
 

 約3週間の潜伏期を経て発病し、陰部にしこり・潰瘍(かいよう)ができる(第1期)。3か月ほどたつと全身の皮膚に紅斑や膿疱(のうほう)が出たり消えたりし(第2期)、3年目ごろになると臓器・筋肉・骨などに結節やゴム腫を生じ、崩れて瘢痕(はんこん)となる(第3期)。10年目ごろには脳などの神経系や心臓・血管系も冒され、進行麻痺や脊髄癆(せきずいろう)がみられる(第4期)。
 
ばいどく【梅毒/黴毒】の意味 – 国語辞書 – goo辞書

 
 梅毒は、早期梅毒とよばれる第1期・第2期で発見されることが多く、現在では晩期梅毒とされる第3期・第4期はほとんどみられません。それぞれの梅毒の段階において治療を行わないと、表面化した症状は自然消滅していきます。そして、次の段階へと進行するのです。症状が自然消滅する上、早期梅毒の段階ではしこりや潰瘍に痛みやかゆみはほとんど感じられません。したがって、自発的に検査を受けて梅毒感染が発覚するというよりは、何かの折に病院で受けた血液検査によって発覚することが多くなっています。

梅毒感染者が増加中!どのようにして感染するの

 梅毒は、オーラルセックスやアナルセックスを含む性行為による感染が大半を占めます。梅毒感染者の感染部位に皮膚や粘膜、傷などが触れることにより、梅毒トレポネーマが体内に侵入して感染します。
 
 
 国立感染症研究所によると、2013年の患者数は1,226人で、前年の875人から約1.4倍、2010年の621人からは約2倍と大幅に増加しました。
 患者の約8割は男性で20~30歳代に多く、女性は20歳代に多くみられます。
 
男性同士の性行為で「梅毒」の感染が拡大中 – goo ヘルスケア

 
 日本では1987年に報告された2,928人をピークに、梅毒感染者は減少してきていました。しかし、ここ数年は増加傾向へと変わりつつあります。
 
 男性の感染者は約9割が性行為による感染であり、その中でも同性間性行為による感染が半数近くを占めます。また、女性の感染者は約7割が性行為による感染と報告されており、異性間性行為による感染が約9割を占めています。

梅毒に感染すると妊娠や出産にも影響が

 
 母子感染は梅毒トレポネーマの経胎盤感染が主で、妊娠に与える影響としては流早産、子宮内胎児死亡、子宮内胎児発育不全などがあります。
 
梅毒の合併 – goo ヘルスケア

 
 

 また、赤ちゃんが内臓や骨、神経、目、耳などに先天的な障害(先天梅毒)をもって生まれてくる可能性が高くなります。
 
男性同士の性行為で「梅毒」の感染が拡大中 – goo ヘルスケア

 
 梅毒は性行為による感染のほか、母親から子供への感染もあります。妊娠した女性が梅毒に感染していると、流産する危険性が出てきます。また、母親からの梅毒感染をもって生まれた先天梅毒の子供は、成長するにつれてさまざまな梅毒による症状を引き起こす可能性があります。
 
 現在、妊娠検診では必ず梅毒に関する検査が行われており、妊婦の梅毒感染はほとんど早期に発見されます。したがって、梅毒患者数のうち先天梅毒患者の占める割合は1%未満となっています。

 現在はペニシリンによる治療法が確立されており、梅毒は治せる病気です。しかし、まずは梅毒に感染しないよう予防することが第一です。コンドームを使用する、不特定多数の相手との性行為を控えるなどに努めましょう。そして、気になる場合はなるべく早く病院を受診してください。