感染予防に効果的なはしかの予防接種

麻疹(はしか)はどんな病気

 麻疹(はしか)ウィルスによる感染症で、非常に感染力が強い病気です。よく聞く病名なので、子どもには一般的な病気と思われがちですが、乳幼児は重症化しやすく、まれに脳炎を併発して身体の麻痺や知能障害が残ったり、最悪、死に至ることもあります。
 
 
 はしかはみなさんよく耳にする病名なので意外に軽い病気だと思っているお母さんもいるよう。中には「はしかにかかったほうが免疫がついて丈夫になるのよ」なんて言う人も……。でもはしかは実はとてもとてもコワイ病気。死亡者が1万人に1人の割合で出ます(国内では年間に約80人の死亡者が出ているというデータもあります)し、命は助かっても後遺症が残るケースもあるのです。
 
はしかは年間約80人もの死亡者が出る、とてもコワイ病気 – gooベビー

 
 最初は発熱や鼻水、せきといった風邪に似た症状から始まりますが、その後、39度以上の高熱や発疹が出ます。発疹が全身に広がる前には、口の中に小さな口内炎のようなポツポツが出るのが特徴的で、これをコプリック斑と呼んでいます。発症後数日は口の中の荒れや激しいせきで苦しい状態が続きます。体力が奪われやすいので、しっかり看病してあげましょう。

ワクチンの定期接種は2回

 麻疹(はしか)の予防は、ワクチンの接種が効果的です。現在の制度では、MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)を2回、定期接種するよう推奨されています。1回目は生後12か月から24か月未満で受けることとされ、「1歳のお誕生日が来たらMRワクチンのプレゼントを」といったPRも行われています。
 
 
 接種時期は、1歳になったらできる限り早く接種することが望まれます。日本では、2006年からMR(麻疹・風疹混合)ワクチンが広く使用されるようになり、2006年6月からは、1歳児と小学校入学前1年間の幼児を対象とした2回接種制度が始まっています。これらの時期に受けるワクチンは、定期接種として通常、無料で接種が受けられます。
 
麻疹(はしか) – goo ヘルスケア

 
 2回目のMRワクチンは、小学校就学1年前の4月1日から入学の年の3月31日までが定期接種の対象期間です。あらかじめ自治体から通知が発送されますが、入学までに接種を忘れないよう予定を頭に入れておきましょう。

予防接種を受けないのはリスク大

 麻疹(はしか)の予防接種は義務ではないため、受けるかどうかは自己判断に委ねられています。保護者の中には副反応を心配して、接種をためらう人もいるようです。
 
 
 副反応としては、接種後7~10日ごろに、約20%の人に軽いはしかに似た発熱や発疹などの症状があらわれます。普通は1~3日でよくなります。また、まれに熱性けいれんが起こったり、本当にきわめてまれですが、脳炎が起こる場合もあります。
 
1才を過ぎてからの予防接種 はしかと風疹 – gooベビー

 
 予防接種に副反応は付きもので、保護者として心配される気持ちも理解できますが、子どもが病気にかかるリスクも考えなければいけません。また、予防接種が徹底されないため、毎年のように麻疹(はしか)の患者は一定の割合で報告され続けています。
 
 定期接種の対象ではない1歳未満の子どもにうつして、重症化させてしまう可能性もありますから、周囲への影響面からもワクチンの接種は行うべきでしょう。

心配なときは1歳未満でも接種を検討

 近年は10代や20代での麻疹(はしか)感染者が増加しています。街中で感染するリスクがあるうえ、保育園など集団生活の場では流行が広がる可能性もあります。
 
 
 はしかはその昔「命さだめ」とも呼ばれていました。数こそ減ったものの、いまでも赤ちゃんや老人、基礎疾患のある人などははしかで死亡することもあります。予防としていちばん有効なのは予防接種ですから、1才を過ぎたらぜひ受けておきましょう。保育園に通っている赤ちゃんは、1才前の接種もすすめられます(この場合は有料)。
 
はしか – gooベビー

 
 生まれてから半年ほどは、母体から受け継いだ抗体があるので感染の心配は少ないものの、10ヶ月を過ぎたころから抗体が減り、感染する可能性が出てきます。周囲で流行が報告されていて、1歳になる前から保育園で集団生活を送る場合などは、自費にはなりますが、医師と相談のうえワクチンの接種は可能です。

 麻疹(はしか)はかかると怖い病気ということがよく分かりました。感染拡大を防ぐには、一人一人がきちんと予防接種を受けることが必要です。1歳を過ぎたらMRワクチンの予防接種、ということを頭に入れておいて、忘れずに接種しておきましょう。