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あなたが毎日飲んでいるそのサプリ、ホントに効いてますか?

「サプリメントの効用をうたい、根づかせた人間として、今のブームに責任を感じます」と反省の弁を述べるのは、神戸大学で栄養化学を教える金沢和樹先生。30年も前に食べ物の「発がん抑制成分」を発見したものの、当時は誰も信じなかったとか。「今は多くの研究者が競って開発しています。でも加熱しすぎて、体に必要ないもの、摂っても効果が期待できないものまで売られている」たとえばラットに与えた量を、体の大きい人間が摂っても効果は期待できません。なのに、体に効かない量で商品になることも多いとか。「逆にたくさん飲めば効く、というのも誤解です。そもそもサプリは体には異物だから、すぐ外に出そうとする。排出する過程で、細胞などに働きかけ効果を生みますが、必要以上に摂っても捨てられるだけです」また食事で摂る基本の栄養素、炭水化物やビタミンなどが不足だと、サプリだけ摂っても働かないそう。「とはいえ体に必要なサプリもある。見分ける目と正しい使い方を知ってほしいですね」。賢く取り入れ、健康に役立てて。

今回は「サプリが働くしくみ」についてお話します。

サプリが働くしくみ

サプリメントは、食物から抽出した成分です。でも食物に含まれる、「たんぱく質」などのように、体内で分解できません。分解できない成分は、体に“不要なもの”とみなされ捨てられることに。しかし一部はすぐ排出されず、血液中に出回ります。これが体の様々な細胞や酵素に働きかけて、「効く」という作用が起こるしくみ。ただこうした成分は、食物に含まれる同様の成分のほうが働きやすいので、食物での摂取が理想です。

【お話を伺った方】金沢和樹先生
吉備国際大学地域創成農学部教授。食材の健康機能を数多く発見している、サプリメント研究の草分け的存在。著書に『まちがいだらけのサプリ選び』(双葉社 \1,575)他。