心サルコイドーシスとはどんな病気か

 サルコイドーシスは、全身のいろいろな臓器に肉芽腫(にくげしゅ)という炎症性の病変が生じて障害を起こす原因不明の病気です。肺や眼の病気として知られていますが、心臓にも肉芽腫ができて心臓のはたらきを邪魔することがあります。

症状の現れ方

 この病気に合併する不整脈(ふせいみゃく)や心機能障害による症状が出現します。重篤な徐脈(じょみゃく)性、もしくは頻脈(ひんみゃく)性の不整脈のために、意識を失う発作を起こすことがあります。また、心筋の収縮力低下により心不全が生じると、息苦しさや動悸、むくみといった自覚症状がみられます。

検査と診断

 この病気にかかっているほとんどの患者さんで、心電図検査の異常がみられます。心サルコイドーシスが疑われる場合、胸部単純X線検査やCTで「両側肺門リンパ節腫脹(しゅちょう)」や「縦隔(じゅうかく)リンパ節腫脹」という肺サルコイドーシスに特徴的な所見の有無が診断の手掛かりになることがあります。心エコー検査でみられる「心室中隔基部(しんしつちゅうかくきぶ)の菲薄化(ひはくか)(薄くなること)」という所見は、この病気に特異的な異常所見です。
 ガリウムシンチグラフィなどのラジオアイソトープ検査もこの病気の診断に有用ですし、必要のある場合はカテーテルを用いた心筋生検が行われます。不整脈の有無を調べるための24時間心電図検査も重要な検査です。

治療の方法

 心サルコイドーシスの活動期には、炎症を抑えるためにステロイドホルモン薬を服用しますが、最初は1日6錠から飲み始めて2〜4週ごとに1錠ずつ減量し、1日1〜2錠の維持量にもっていく漸減投与法(ぜんげんとうよほう)が一般的です。
 完全房室ブロックをはじめとする高度の徐脈が認められる場合は、ペースメーカーの植え込みが必要になります。心室頻拍などの頻脈性の不整脈が認められる場合には、抗不整脈薬やアブレーション(焼灼術(しょうしゃくじゅつ))といった治療法が考えられますが、突然死の危険があると判断された場合には、ペースメーカーに似た植え込み型除細動器という機械の植え込みが必要です。