群発頭痛とはどんな病気か

 片側の眼窩(がんか)部、眼窩上部、または側頭部の激しい疼痛と同時に、同じ側の眼球の結膜充血、涙、鼻閉・鼻汁などがみられ、同じ側の瞳孔の縮瞳(しゅくどう)や眼瞼下垂(がんけんかすい)などを伴う頭痛を群発頭痛と呼びます。有病率は0・1%以下とされていて、まれな病気です。

原因は何か

 原因はまだわかっていません。従来ヒスタミンとの関連が注目されましたが、最近は頭蓋内血管のセロトニンの受容体(厳密には5HT 1B1D受容体)に結合し、血管を収縮させる作用があるスマトリプタンの皮下注射が有効であることにより、セロトニンとの関係も注目されています。
 また、睡眠時に多くみられることなどから、視床下部や松果体(しょうかたい)など体内時計との関係も注目されています。最近、群発頭痛の発作時にPET検査を行い、後視床下部灰白質(かいはくしつ)の活性化が生じること、および健常者に比して後視床下部灰白質の細胞密度が高いことが示され、視床下部が群発頭痛の起源となっている可能性が示唆され注目されています。

症状の現れ方

 ある一定の期間(多くの場合1〜2カ月間)に、連日しかも夜間、明け方のほぼ一定の時間に起こる激しい頭痛で、その起こり方は群発性(1回起こると連日のように起こる)です。激しい頭痛は1〜2時間続き、その後自然に軽快しますが、主に睡眠中に発症するために、眠ること自体を恐怖に感じている患者さんも多くみられます。

検査と診断

 群発頭痛は機能性の頭痛で、群発頭痛の診断は、主に頭痛の性質や随伴症状などについての患者さんからの情報によってなされます。しかし、脳の器質的疾患を除外して、初めて診断が可能となるため、CTやMRIなどの脳の画像診断も行う必要があります。

治療の方法

 強い頭痛を感じたら、早めに神経内科あるいは脳外科の専門医を受診し、診断を確実にして、適切な治療を受けてください。
 治療としては、スマトリプタン(イミグラン)のほかに、100%酸素の吸入も有効です。非常に強い頭痛ですが2時間程度で回復するので、内服薬では間に合わないため、最近スマトリプタンの自己注射が認可されました。予防的治療としてカルシウム拮抗薬であるベラパミル(ワソラン)や、ステロイド薬なども用いられています。