出生体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼びます。そのなかで、1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児、1000g未満の赤ちゃんを超低出生体重児と呼びます。また、妊娠37週未満で生まれた赤ちゃんを早産児と呼びます。最近は未熟児という表現は使われなくなりました。

合併症を起こしやすい

 早く、小さく生まれた赤ちゃんは、体のさまざまな機能が未熟なため、いろいろな合併症を起こしやすくなります。新生児仮死(かし)、呼吸窮迫(こきゅうきゅうはく)症候群動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう)、低血糖、電解質異常などが生後数日間の間に起こることがあります。また、生後数日から数週間にかけて、慢性肺疾患、無呼吸発作、貧血、黄疸(おうだん)などが起こることがあります。免疫力も弱いため、重症の感染症にかかりやすくなります。また、網膜の異常(未熟児網膜症(もうまくしょう))がみられることもあります。
 小さな赤ちゃんは、いろいろなサポートを受けながら、これらを乗り切っていく必要があります。なかでも超低出生体重児や極低出生体重児ではこれらの合併症が高率に起こります。2000g以上で生まれた赤ちゃんでは、あまり問題になることはありません。
 最近は、小さな赤ちゃんの救命率はだんだん高くなってきています。日本では、超低出生体重児であっても約80%以上の赤ちゃんは助かるようになりました。しかし在胎週数が短くなればなるほど未熟性が強くなり、死亡率も高くなります。

発育の過程について

 早産で生まれた赤ちゃんは、同じころに満期で生まれた赤ちゃんに比べると、しばらくは身長や体重が小さいままで経過しますが、普通は3歳を過ぎたころから追いついていきます。お座りや一人歩きなどの運動発達についても、予定日からの月齢で評価する必要がありますが、とくに超低出生体重児では、さらに2〜3カ月ほど遅れて発達していくのが普通です。超低出生体重児の約13%に脳性麻痺、約20%に精神遅滞(ごく軽度なものも含めて)がみられるといわれています。
 また、注意欠如多動性障害学習障害、聴力障害も、成熟児と比べて多くなるといわれています。しかし、小さく生まれた赤ちゃんであっても、多くは通常の学校生活、社会生活を営むことができます。
 とくに小さく生まれたお子さんは、小学校に入学する際に、条件によっては就学猶予または免除の制度を利用できることがあります。入学にあたっての不安が強い場合は、主治医に相談してみるとよいでしょう。