先天性腸管閉鎖<子どもの病気>の症状の現れ方

 出生前に胎児エコー(超音波)にて腸管の拡張像が認められる場合が多く、十二指腸閉鎖では二重泡像、空腸閉鎖では多重泡像を示します。上部腸閉鎖では羊水過多(ようすいかた)を認めますが、下部腸閉鎖では認めない場合も多くなります。
 出生後は嘔吐を来しますが、十二指腸のファーター乳頭部より口側の閉鎖では胆汁性嘔吐となり、それ以下の閉鎖では非胆汁性嘔吐となります。腹部膨満(ぼうまん)も必ず現れ、空腸閉鎖では上腹部に限られた、回腸閉鎖では腹部全体の膨隆(ぼうりゅう)を認めます。胎便(たいべん)の排泄も遅れ、黄疸(おうだん)(とくに間接ビリルビン値の上昇)も認めます。
 また、十二指腸閉鎖は心奇形や染色体異常を合併する率が高いといわれています。

先天性腸管閉鎖<子どもの病気>の診断と治療の方法

 緊急処置として、胃管の留置、持続吸引により腸管の減圧を行い、脱水症や電解質の補正を行います。手術は一期的な閉鎖が原則ですが、腸穿孔(せんこう)(孔(あな)があく)や胎便性腹膜炎(たいべんせいふくまくえん)を合併している場合には腸瘻(ちょうろう)を造設した後、全身状態の改善を待って根治手術を行う場合もあります。