鎖肛<子どもの病気>の症状の現れ方

 約10%の症例で出生前診断が行われています。出生後の体温(直腸温)測定の際に肛門がないことで気づかれる場合が最も多く、一方、瘻孔(ろうこう)がある場合には少量の胎便(たいべん)排泄があるために診断が遅れることもあります。症状は腹部膨満(ぼうまん)や嘔吐などの腸閉塞症状が現れます。
 約半数に合併奇形を認めます。

鎖肛<子どもの病気>の診断と治療の方法

 出生後は胃管を留置し、授乳を禁じて輸液を行います。治療は手術療法で、低位型は原則として新生児期に瘻孔切開術もしくは会陰式(えいんしき)肛門形成術を行います。中間位型、高位型では新生児期に人工肛門を造設し、生後6カ月以降に肛門形成術を行います。人工肛門の閉鎖は根治術の2〜3カ月後に行います。
 術後の排便機能は低位型では良好ですが、中間位型や高位型では便失禁や高度の便秘が問題になることがあります。