未熟児網膜症<子どもの病気>の症状の現れ方

 未熟な状態で出生した子どもの網膜周辺部は血管の発育が悪く、出生したあとに血管が伸びていきます。厚生省研究班による新臨床経過分類(表2)によると、最も多いI型のROPの進行は反応性の血管造成(1期)後、それらと無血管域の間に境界線が形成され(2期)、さらに高度になると硝子体(しょうしたい)内部への血管造成や出血が起こります(3期)。
 この時点で自然によくなっていく場合が多いのですが、重症例では部分的網膜剥離(4期)、全剥離(5期)となります。また、急速に進行し網膜剥離となる症例(II型)もあります。
 なお、新臨床経過分類と国際分類はstageの分類の仕方が異なっているため、注意が必要です。

未熟児網膜症<子どもの病気>の診断と治療の方法

 I型は自然に治る傾向が強いものの、3期の中期でさらに進行が予想される場合には治療が必要となります。II型ではただちに治療を開始します。
 治療はアルゴンレーザーによる光凝固術(ひかりぎょうこじゅつ)が主体ですが、病態によっては冷凍凝固術も行われ、一部の重症例では強膜バックリング術、あるいは硝子体手術も行われます。また、適切な呼吸管理(適切な酸素投与、低二酸化炭素血症の予防)や、水分制限、貧血の予防などの全身管理も重要です。
 ROPの発症率は報告によって差がありますが、超低出生体重児(出生体重1000g未満)では発症率80%前後、治療率40%前後といわれています。在胎週数が早いほど、出生体重が軽いほど、ROPを合併する可能性が高くなります。