水頭症<子どもの病気>の症状の現れ方

 乳児期に最も多い症状は頭囲(頭のサイズ)の異常な増加です。母子手帳の後ろに書いてある頭囲成長曲線の正常範囲を大きく外れていることで見つかることがあります。頭蓋骨の継ぎ目が開いたり、大泉門(だいせんもん)(前頭部にある頭蓋骨のすきま)の皮膚がパンとはって外に張り出したりすることもあります。不機嫌が続く、うとうとと眠ってばかりいる、両方の黒目が急に下方にくるりと引っ張られる(落陽(らくよう)現象という)などの症状もあります。幼児期になると、頭痛、嘔吐が続く、けいれん発作が現れる、歩行がおかしいなどで見つかることもあります。

水頭症<子どもの病気>の診断と治療の方法

 水頭症を起こしている原因によって治療法は異なりますが、多くは外科的治療が必要になります。脳腫瘍による場合は、腫瘍の摘出を含めて腫瘍そのものに対する治療を行います。その他の原因による場合は、水頭症の程度に応じて、脳内と腹部などをつなぐカテーテル(管)を皮下に通し、たまった過量な髄液を腹部に流して脳への圧迫を除くという、シャント術(短絡(たんらく)手術)が多く行われます。
 シャント術は技術的には難しくありません。カテーテルそのものは体に悪い影響はなく、半永久的に使うことができます。ただし、正常に機能しているかどうか定期的なチェックが必要です。
 また最近では、神経内視鏡という機器を用いて、脳の深部に小さな穴を開けることによりシャントを作る手術(第三脳室底開窓術(だいさんのうしつていかいそうじゅつ))も行われるようになりました。カテーテルを入れずにすむ治療法として、期待されています。