ギラン・バレー症候群とはどんな病気か

 フランスのギランとバレーらが1916年に報告したもので、かぜや下痢の前駆症状があったあとに両側の足の軽い知覚障害から運動麻痺へ進行し、腱反射(けんはんしゃ)消失、髄液(ずいえき)の蛋白増加を示す病気です。幼児や学童に多くみられます。

原因は何か

 細菌やウイルスの感染によって末梢神経の髄鞘(ずいしょう)(神経線維を包み神経伝導に重要な膜)や軸索(じくさく)(神経線維)に対する抗体が作られ、自己免疫反応が起きて発病すると推測されています。組織像では末梢神経の髄鞘が壊れ、炎症細胞が増えています。

症状の現れ方

 感染症状が出た約10日後に両側の足の知覚障害(痛みやしびれ)が現れ、まもなく運動麻痺(筋力低下)を来します。この範囲は足からももへと上行し、時に胴体へ及ぶと呼吸筋が麻痺し、脳神経へ達すると発音、嚥下(えんげ)、表情、眼の動きにも障害が現れます。また、自律神経系が侵されると高血圧や低血圧、頻脈(ひんみゃく)や徐脈(じょみゃく)、顔面紅潮、発汗が突発的に現れます。

検査と診断

 症状と髄液検査(蛋白増加、細胞数正常)で診断します。神経伝導速度の測定も診断や予後の判定に役立ちます。

治療の方法

 入院が必要です。免疫グロブリン療法や血漿交換療法は病気の期間を短縮し、後遺症を軽くするのに有効です。呼吸筋麻痺がある時は人工呼吸器を使用します。
 病気の進行は4週以内に止まり、運動麻痺は進行の方向とは逆向きで改善し始め、3〜6カ月以内に大部分が回復します。

ギラン・バレー症候群に気づいたらどうする

 足の痛みやしびれを訴える時は、小児科を受診してください。