てんかん<子どもの病気>の症状の現れ方

 てんかんの発作型を把握することは、てんかんの病型を診断するうえで脳波検査とともに重要で、治療薬剤の選択に直接関わってきます。てんかん発作の国際分類では、体の一部から始まる発作を部分発作と呼び、意識障害の有無によって単純部分発作(意識障害なし)と複雑部分発作(意識障害あり)に分けられます。全身左右同じように対称性にみられる発作を全般発作と呼びます。全般発作のなかには欠神(けっしん)発作、ミオクロニー発作、強直間代(きょうちょくかんたい)発作、脱力発作などがあります。
 これらのてんかん発作は発熱、睡眠不足、生理、ストレスなどで誘発されやすいことが知られています。また、まれに光刺激や入浴などが誘因となるてんかんがあります。

てんかん<子どもの病気>の診断と治療の方法

 てんかんの診断と治療の進歩により、約80%のてんかんは発作がコントロールされるようになってきました。
 治療可能な基礎疾患が見つかれば、まずその治療を行います。
 てんかんの治療には(1)薬剤治療、(2)手術療法があります。

(1)薬剤治療
 抗てんかん薬を使用します。発作型と脳波所見から最も有効性が期待できる薬剤を第一選択薬とし、まず少量から投与します。発作回数・脳波所見・薬剤血中濃度を参考として少しずつ増量し、発作が抑制できて副作用のない最少量で治療を継続します。効果のない場合には第二選択薬に置き換えていきますが、難治性てんかんの場合、多剤投与となる場合もあります。
 薬の副作用症状に注意するとともに、定期的に血液・尿検査と血中濃度測定を行って副作用のチェックを行います。服薬中は抗てんかん薬と他の薬剤間の相互作用がみられる場合があり、注意が必要です。

(2)手術療法(病巣切除、脳梁離断術(のうりょうりだんじゅつ)など)
 近年、難治性てんかんの一部に対して、効果が期待できる場合には手術が行われるようになりました。てんかん発作が抑制され、脳波が正常化して数年経過すれば、抗てんかん薬を減量中止することが可能です。