統合失調症<子どもの病気>の症状の現れ方

 子どもの統合失調症は、急性の発症よりもゆっくりと発症してくることが多いといわれています。そのような場合では、数カ月から数年にわたって、不登校、強迫症状、うつ状態、摂食障害、問題行動、チックなどいろいろな症状が続いたあとに発症します。
 発症後の症状は、幻聴(げんちょう)(自分の噂話が聞こえるなど)、被害妄想(ひがいもうそう)(悪口を言われている、狙われているなど)、関係妄想(かんけいもうそう)(テレビで自分のことを言っているなど)、独り言、空笑(くうしょう)などが多く、まとまらない言動を示す場合もあります。

統合失調症<子どもの病気>の診断と治療の方法

 薬物療法が中心になります。現在は、従来使用されてきたハロペリドールやクロルプロマジンではなく、より副作用の少ないリスペリドン(リスパダール)、オランザピン(ジプレキサ)、クエチアピン(セロクエル)、ペロスピロン(ルーラン)、アリピプラゾール(エビリファイ)、ブロナンセリン(ロナセン)の6つの新しいタイプの抗精神病薬が、子どもでも第一選択薬になっています。
 急性期を乗り越えたあとは、彼らが学齢期にあるために教育が新たな問題として浮上してきます。各地域の社会的な資源(教育・療育施設や社会福祉制度など)の利用も考慮に入れて、病状に合わせて医師や教師と相談していくことが重要です。