大動脈縮窄<子どもの病気>の症状の現れ方

 狭窄が強く重症の場合、内臓や足へ流れる血液は大動脈からだけでは不十分で、肺動脈から動脈管を通って流れます。動脈管は、生後数時間から数日で自然に閉じられる血管です。このため動脈管が閉鎖すると内臓や足への血液が足りず、ショック状態となり命の危険にさらされます。尿が出ない、足が冷たい、呼吸が荒くぐったりするなどの症状が現れます。
 狭窄の程度が軽い場合には、動脈管が閉じられてもショック状態にはならずにすむこともあります。しかし狭窄のために血液は手や頭に多く流れ、足には少なくなります。乳児期にミルクの飲みが悪い、体重の増えが悪い、といった症状で気づかれることがあります。
 軽症の場合では症状を認めないこともあり、心雑音や高血圧から気づかれることもあります。

大動脈縮窄<子どもの病気>の診断と治療の方法

 ショック状態で気づかれた場合は、救命処置、集中治療を行いつつ、診断を行います。プロスタグランジンを投与し、動脈管を開かせ下半身への血流を再開、維持します。手術が可能な状態になるまでに回復するのを待って、早急に手術することが多いです。
 ショック状態になる前に診断され、動脈管が必要な場合、プロスタグランジンを使用し動脈管を維持しつつ、準備が整い次第手術を行います。軽症であっても血圧が高い場合は、治療後も下がらないこともあり、早めの手術が望ましいと考えられます。
 手術の方法や時期は手術前の状態、狭窄の程度や位置、心室中隔欠損をはじめとする合併症などに応じて選択されます。単純型の場合、カテーテル治療(バルーンカテーテルによる拡大術)が試みられることもあります。