新生児肝炎<子どもの病気>の症状の現れ方

 新生児に現れる黄疸(おうだん)(新生児生理的黄疸)が、生後1カ月を過ぎても消えずに長引き、便の色が淡黄色〜灰白色を示すことから異常に気づき、医療機関を訪れることが多くみられます。診察や検査結果から肝臓の腫大、眼球結膜や皮膚の黄染(おうせん)(黄疸)、肝障害が認められます。これらの症状は、一般的には生後2カ月以内に現れます。
 肝臓で作られ脂肪の吸収などに必要な胆汁酸や、ビリルビンを含んでいる胆汁が、肝障害のため肝臓から十二指腸への排泄が停滞している状態(胆汁うっ滞)が長期にわたると、脂肪吸収障害に伴う脂溶性(しようせい)ビタミンや必須脂肪酸(ひっすしぼうさん)の欠乏を起こし、成長障害や出血傾向を伴うこともあります。また、黄疸(この場合、直接ビリルビンが血液中に増加)も徐々に強くなり、濃緑黄色の皮膚色を示してきます。

新生児肝炎<子どもの病気>の診断と治療の方法

 新生児肝炎の95%は1歳までに治ります。しかし、一部の例で急速に肝障害が進行し、死に至る場合があるので注意が必要です。
 内科的治療薬として、胆汁うっ滞に対してウルソ酸、肝細胞の庇護薬(ひごやく)としてタウリンなどがよく投与されます。そのほか、高度の胆汁うっ滞を認める場合は、ステロイド薬による治療を行うこともあります。
 ステロイド薬に関しては、長期投与により感染症に対する免疫力の低下、糖や骨代謝(こつたいしゃ)障害、肥満や低身長などの副作用もあるので、期待される治療効果と合併症に関して十分考慮したうえで治療法が選択されます。