細菌性急性胃腸炎<子どもの病気>の症状の現れ方

 ほとんどが腹痛、発熱、血便で始まります。細菌性の胃腸炎は腹痛が比較的強く、腸の動きが悪くなって腹部が膨満(ぼうまん)することもあります(麻痺性(まひせい)イレウス)。発熱は細菌感染に伴って持続します。嘔吐も現れますが、ウイルス感染によるものより比較的遅れて出現します。
 便には血液、粘液、うみなどが混じります。腸管出血性(ちょうかんしゅっけつせい)大腸菌による下痢では、水様便に引き続き血便となります。
 ベロ毒素産生性(どくそさんせいせい)大腸菌(いわゆる病原性大腸菌)に感染すると、血液の成分である赤血球が破壊され、黄疸(おうだん)、肝機能障害、血尿、出血傾向(出血斑(しゅっけつはん)や関節痛など)、意識障害などを起こすことがあります(溶血性尿毒症(ようけつせいにょうどくしょう)症候群)。下痢が続き、水分が十分に摂取できない場合は、排尿の回数が減ったり、口腔粘膜や皮膚が乾燥するなどの脱水症状が現れます。

細菌性急性胃腸炎<子どもの病気>の診断と治療の方法

 細菌感染が原因の急性胃腸炎では、年長児では下痢による自然除菌も期待できますが、乳幼児では発熱など全身症状も強く、敗血症(はいけつしょう)を併発している危険性もあり、抗生剤(ホスミシンなど)による治療を併用することもあります。止痢剤は、腸内にたまった細菌が増殖し、症状が悪化することがあるので積極的には使いません。
 一方、ビフィズス菌などのプロバイオティクスや、これらを増やす作用の菌製剤は、病原細菌の増殖を抑えるはたらきがあり、治療によく用いられます。脱水に気をつけ、水分補給をこまめに行います。