便秘(症)<子どもの病気>の症状の現れ方

 症状は便回数の低下、硬い便のほかに、残便感、遺糞症(いふんしょう)(便秘にもかかわらず自覚しないで便をもらす)、便成分で下着を汚す、腹痛、腹部膨満(ぼうまん)、嘔吐、食欲不振などがあげられます。便秘の程度が強いと、硬い便の周囲から軟便がもれ出て、一見すると下痢のように感じることがあります。また、尿路感染症を伴うこともあります。
 腹痛のために救急外来を受診する子どもの多くは便秘によるものです。

便秘(症)<子どもの病気>の診断と治療の方法

 治療の基本は悪循環を断ち切り、排便のリズムを取りもどすことです。まず、下剤や浣腸で直腸にたまった便を十分に排便させ、その後も便がたまらないようにします。十分な量の便軟化薬を使用します。
 ヒトは起床し活動しはじめると、腸運動も活発になります。また、冷たい水分(たとえばオレンジジュース)も腸運動を促進させるので、起床後に冷たいジュースを飲ませて10分後、あるいは朝食後などの決まった時間に、トイレに行かせるように習慣づけるのも効果的です。便器に座ることにより腹圧が生じやすくなり、排便を促進します。
 大きい子はトイレに10〜15分を限度として座らせます。幼児は暗いトイレを嫌がるので、明るい場所でおまるを使うほうがよいでしょう。
 これを2〜3カ月続けると規則的な排便ができるようになってきます。食事療法も重要です。野菜や海藻、穀類、コンニャクなどで食物繊維を多く摂取するようにしてください。