陰嚢水腫とはどんな病気か

 陰嚢(いんのう)に水がたまってしまう病気です。大きくふくらんだり、左右の大きさが違ったりするので気づきます。痛みもなく、ほとんどは片側だけに起こります。

原因は何か

 母親のおなかにいる時には、赤ちゃんのおなかのなかにあった精巣(せいそう)(睾丸(こうがん))が、生まれるまでには陰嚢に降りて袋に入ります。陰嚢が通った道は、普通は自然に閉じます。陰嚢水腫は、この道の閉じるのが遅かったり、うまく閉じないことが原因で起こります。

症状の現れ方

 陰嚢が大きくなります。痛みはありません。赤ちゃんの陰嚢を後ろから懐中電灯で照らして、透(す)けて見えた場合、陰嚢水腫の疑いがあります。

検査と診断

 超音波検査で陰嚢にたまっているものが水分であることを確認します。

治療の方法

 ほとんどの場合、1年ほどで自然に吸収されるので経過をみます。2歳を過ぎても水が吸収されない場合や陰嚢が異常に大きい場合は、手術をすることがあります。針を刺して水を出す方法は、治るのを遅らせることがあるといわれ、今日ではあまり行われません。

陰嚢水腫に気づいたらどうする

 乳児の場合は手術せずに経過をみますが、1年たっても変わらない時や、だんだん大きくなっていく時や痛がる時は、小児科医に相談してください。

関連項目

 停留精巣外鼠径ヘルニア