多発性筋炎とはどんな病気か

 筋肉を障害する原因不明の炎症性疾患です。7歳前後の小児から老人まですべての年齢にみられ、いろいろなタイプがあります。筋炎とともに皮膚の症状がみられる場合は皮膚筋炎(ひふきんえん)といわれます。

原因は何か

 原因不明ですが、自分の身体に対する抗体が現れてきて、不都合な症状を引き起こしてくる自己免疫性疾患に伴って起こることがあります。

症状の現れ方

 発熱や全身の倦怠感(けんたいかん)とともに大腿、上腕の筋肉や頸(くび)の筋力低下がみられます。数週〜数カ月の経過で筋力低下は進んでいきます。お風呂に出入りするのがつらくなったり、頭を枕から持ち上げにくくなったりします。筋肉に痛みを感じることも多いようです。皮膚の症状としては、眼の周囲の皮膚や手指の関節の背面が紫赤色にはれぼったくなったりします。
 合併症として、全身の血管に炎症が起こったり、呼吸不全に陥りやすい間質性(かんしつせい)肺炎がみられたりします。高齢者の場合は悪性腫瘍の発生にも注意が必要です。

検査と診断

 血液検査で筋肉由来の酵素(CK、LDH、AST、アルドラーゼ)の値の上昇がみられます。障害を受けた筋肉に針を刺して検査する筋電図と、筋肉の一部を切開して筋肉を取り、顕微鏡で調べる筋生検が、診断のために必要な検査です。

治療の方法

 副腎皮質ステロイド薬の内服が有効です。効果がみられない場合や重い場合、合併症がある場合は、パルス療法といわれるステロイド薬の集中大量点滴投与を行います。

多発性筋炎に気づいたらどうする

 筋肉だけにとどまらない病気なので、全身的なチェックを十分に受けてください。病気や薬に対する理解が必要なので、医師との十分な連携をとるようにします。