汎血球減少症とはどんな病気か

 人間の血液のなかには赤血球、血小板、それに白血球の3系統の血球が存在します。この3系統の血球のどれもが減少している状態を、汎血球減少症といいます。つまり、貧血で血小板減少症で白血球減少症もあるような病態です。

原因は何か

 2つの原因が考えられます。ひとつは血液の工場ともいうべき骨髄(こつずい)の機能低下、もうひとつは末梢における血球破壊の亢進(こうしん)です。
 前者はまた、2つの場合に分けることができます。一方はすべての血球の元になる造血幹細胞(ぞうけっかんさいぼう)の減少によるもの、他方は幼若な血球は作られるものの、質的異常のために成熟できずに骨髄内で壊れてしまうもの(無効造血(むこうぞうけつ)と呼ぶ)です。
 では、後者の末梢における破壊とはどのようなものでしょう。血球が破壊される主な場所は脾臓(ひぞう)です。さまざまな原因で脾臓が腫大すると機能が亢進し、血球の寿命がまだ来ないうちに破壊されてしまうのです。汎血球減少症を起こす主な病気を表10に示します。

症状の現れ方

 大別して、白血球減少による感染症の症状(発熱、のどの痛みなど)、血小板減少による出血傾向(皮下の点状出血斑、鼻出血、歯肉出血など)、赤血球減少による貧血症状(表8)になります。

検査と診断

 末梢血検査と骨髄穿刺(こつずいせんし)(針を刺して採取する)がまず行われます。その結果により、さまざまな特殊検査が必要となります。

治療の方法

 それぞれの原因となる病気を治療します。