溶血性貧血<子どもの病気>の症状の現れ方

 病的赤血球の破壊が亢進しても、その程度が軽ければ、骨髄(こつずい)の過形成によってカバーされて貧血の症状(表8)が出ないこともあります。
 貧血、黄疸(おうだん)、脾腫(ひしゅ)に加えて、血小板減少を伴う病態もあります(エバンス症候群)。基礎疾患の症状も伴います。冷式抗体による寒冷凝集素症(かんれいぎょうしゅうそしょう)と発作性寒冷ヘモグロビン尿症では、寒さにあたると溶血が悪化することがあります。

溶血性貧血<子どもの病気>の診断と治療の方法

 新生児黄疸(しんせいじおうだん)がまず問題となります。表13に大まかな方針を示します。交換輸血か光線療法(中波長の紫外線を照射する)を行います。
 次に脾臓摘出(ひぞうてきしゅつ)ですが、これは学齢期に入るまで原則としては行いません。
 診断を確実にしたあとで、ステロイド療法、脾臓摘出(ひぞうてきしゅつ)、免疫抑制薬の使用が考えられます。