溶血性尿毒症症候群<子どもの病気>の症状の現れ方

 最初は胃腸炎症状(発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)で始まります。下痢便には血液が混じっている(血便)ことがほとんどです。毒素による脳の症状のため、刺激に過敏になり、重症の場合、けいれんを起こしたり、意識がなくなり死亡する場合もあります。また貧血のために疲労感を訴えたり、顔色が悪くなったりします。急性腎不全になるとおしっこの量が減ります。

溶血性尿毒症症候群<子どもの病気>の診断と治療の方法

 胃腸炎の段階では十分に水分を補給して、脱水状態にならないようにします。強い下痢止めは菌や毒素が体から排泄されるのを遅くする可能性があるため、使用しません。抗生剤の使用については意見が分かれています。強力に大腸菌を殺菌すると毒素の放出が促進される可能性があるからです。
 溶血性尿毒症症候群になった場合、2週間ほど入院して治療します。貧血の強い場合には輸血が、急性腎不全になった場合には一時的に人工透析(とうせき)が必要になります。以前は死亡率の高い病気でしたが、現在は95%以上の子どもは救命可能です。