播種性血管内凝固症候群(DIC)<子どもの病気>の症状の現れ方

 白血病(とくに急性前骨髄性(ぜんこつずいせい)白血病)を基礎疾患とした場合は線溶亢進型DICと呼ばれ、出血症状が著しくなります。これに対して敗血症などに合併した場合は、血管内皮細胞障害が優勢で形成された微小血栓が溶けにくく、線溶抑制型DICと呼ばれ、さまざまな程度の臓器不全症状が生じます。

播種性血管内凝固症候群(DIC)<子どもの病気>の診断と治療の方法

 基礎疾患の治療を行うとともに、DICが疑われれば早期に以下のような治療を病態に応じて行います。

(1)蛋白分解酵素阻害薬
 メシル酸ガベキサートやメシル酸ナファモスタットなどの蛋白分解酵素阻害薬は、抗凝固作用と抗線溶作用を併せもち、日本では第一選択として用いられることが多いです。

(2)ヘパリン
 アンチトロンビンIIIと結合して抗凝固作用を示します。

(3)アンチトロンビン濃縮製剤
 抗凝固作用と、比較的大量に投与された場合は抗炎症作用もあるとされています。

(4)補充療法
 血小板や新鮮凍結血漿(けっしょう)の補充を適宜行います。