単純性肥満<子どもの病気>の症状の現れ方

 肥満のなかで、医学的に問題がある場合を「肥満症(ひまんしよう)」といいます。医学的問題とは、内臓脂肪蓄積(ないぞうしぼうちくせき)(腹囲80cm以上)、糖尿病脂質異常症(ししついじょうしょう)、高血圧、肝機能障害、高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)、睡眠時無呼吸、運動ができない、皮膚の変化(皮膚線状や黒色表皮症)、心理社会的問題(不登校、いじめなど)等です。
 また、腹囲80cm以上(小学生75cm)であり、(1)空腹時血糖100mgdl以上、(2)血圧12570mmHg以上、(3)中性脂肪120mgdl以上あるいはHDLコレステロール40mgdl未満、のうち2項目を満たせば、小児のメタボリックシンドロームと診断します。
 子どもの肥満は、成人と同様に、糖尿病動脈硬化の危険因子です。さらに、子どもに特徴的なことは、(1)心理社会的問題、(2)身長が早く止まる傾向がある、(3)次世代も肥満になる傾向があることです。子どもの肥満は、大人の肥満よりもより多くの問題を抱えています。

単純性肥満<子どもの病気>の診断と治療の方法

 肥満症やメタボリックシンドロームの場合は治療が必要です。食事、運動、遊び、生活リズムを見直します。食事は、お米を中心にした和食にしましょう。テレビゲームを減らし、外遊びをしましょう。
 最初の目標は、体重増加に歯止めをかけることです。毎日体重を測定し、体重が増加しないように食事に気をつけると効果的です。日常生活の見直しには、家族の協力とがんばったことへの賞賛が必要です。あせらず継続することが重要です。