破傷風とはどんな病気か

 傷から破傷風菌が侵入したのち、けいれんを起こす病気で、発症した人のおよそ3人に1人が死に至る恐ろしい病気です。ただし、破傷風のワクチンをきちんと受けた子どもの発症例はほとんどありません。

原因は何か

 破傷風菌は土壌に生息しており、転んだり土いじりの時に、傷口から体内に侵入し、そののち菌がつくる毒素によりけいれんを起こします。ヒトからヒトへの感染はありません。

症状の現れ方

 潜伏期間は3〜21日とさまざまで、まず、口を開けにくくなり、食べ物を飲み込みにくくなります(第1期)。そののち、顔全体がけいれんするようになり(第2期)、やがて全身の筋肉がけいれんし、とくに呼吸筋がけいれんすると呼吸ができなくなり死に至ることがあります(第3期)。全身性のけいれんは次第に改善していきます(第4期)。

検査と診断

 症状や受傷歴・ワクチン接種歴などからこの病気を推定します。とにかく早めの治療がその後の経過を左右するので、破傷風と推定した時点で治療を開始します。

治療の方法

 すぐに、破傷風の毒素に対して効果のある免疫グロブリンを注射し、傷の処置、抗生剤、けいれんを抑える薬の投与も併せて行います。
 ただし、現在行われている三種混合ワクチンや二種混合ワクチンには破傷風ワクチンが含まれており、ワクチン接種後およそ10年間は破傷風に対する免疫効果が続きます。

破傷風に気づいたらどうする

 前記の予防接種歴がない子どもで、とくに深い傷を負った場合は、すぐに医療機関に相談してください。