細菌性下痢症<子どもの病気>の症状の現れ方

 潜伏期は菌によって異なりますが、早いものでは数時間から、多くは5日間程度までの潜伏期のあと、腹痛、嘔吐、発熱、下痢(水様便、粘血便)などがみられます。細菌性下痢症は夏季に多く、ウイルス性胃腸炎よりも発熱、腹痛の程度が強く、しばしば血便を認めます(表20)。
 O157による場合には、とくに腹痛が強く、血液そのもののような血便が出ることもあり、重い合併症として、溶血性尿毒症(ようけつせいにょうどくしょう)症候群が小児では6〜7%にみられます。この場合は、下痢発症後平均5〜6日で、顔色不良、黄疸(おうだん)、出血斑、浮腫(ふしゅ)、血尿、尿量減少、頭痛、不眠などの症状が現れます。

細菌性下痢症<子どもの病気>の診断と治療の方法

 対症療法として、脱水があれば、経口的あるいは点滴で補液をします。生菌整腸薬を投与しますが、強力な下痢止めは使いません。抗菌薬使用の必要性は、菌の種類、重症度、年齢によって異なりますが、小児では使用する場合が多くなります(表20)。