小児のエイズ<子どもの病気>の症状の現れ方

 最初のうちは特徴的な症状はなく、何となく元気や食欲がなかったり、発達の遅れなどがみられたりします。そして次第に、さまざまな日和見感染症を発症します。代表的なものにニューモシスチス肺炎サイトメガロウイルス網膜炎(もうまくえん)、トキソプラズマ脳炎、カンジダ口内炎ヘルペス口内炎などがあります。
 小児では、反復する細菌感染を起こすのも特徴のひとつです。カポジ肉腫というめずらしいがんや悪性リンパ腫も起こります。

小児のエイズ<子どもの病気>の診断と治療の方法

 HIVを直接攻撃する治療と、かかってしまった感染症やがんの予防・治療が大切です。HIVに効く薬は、中途半端な使い方をするとウイルスが耐性を獲得して、すぐに効かなくなってしまいます。また副作用も強く、薬の組み合わせにも細心の注意が必要です。
 したがって、専門の医師によって3種類以上の薬を組み合わせるカクテル療法を行い、効き具合(ウイルスのゲノム量の測定)や不都合(副作用の出現)がないかどうかを確かめながら管理していくことが求められます。
 日和見感染症の治療は、それぞれの病原体に有効な薬を使っていきます。たとえば最も重要なもののひとつ、ニューモシスチス肺炎ではST合剤を予防や治療に用います。