慢性甲状腺炎(橋本病)とはどんな病気か

 甲状腺に慢性的に炎症が生じるもので、20〜30代の女性に最も頻度が高いですが、思春期の女子にもみられます。

原因は何か

 甲状腺のサイログロブリンやペルオキシダーゼなどの自己抗原に対する自己免疫反応が病気の原因です。遺伝因子や環境因子が関係します。

症状の現れ方

 思春期には前頸部のはれで発見されることが多く、甲状腺機能は多くの場合正常です。時に機能低下や一過性の機能亢進を示すこともあります。甲状腺機能低下症の症状は、便秘、体重の増加、倦怠感(けんたいかん)、元気がなくなるなどです。
 また、慢性甲状腺炎をもつ女性が妊娠した場合、出産後母親の約半数に機能亢進や機能低下が発症すると報告されており、注意が必要です。

検査と診断

 マイクロゾームテストやサイロイドテストといった自己抗体の検査が陽性であれば、甲状腺に炎症があると考られます。甲状腺の腫大の有無は、視診と超音波検査によって行います。血中甲状腺刺激ホルモン(TSH)、遊離トリヨードサイロニン(FT3)、遊離サイロキシン(FT4)を調べます。

治療の方法

 TSHが上昇(一般に10IUml以上)した場合、甲状腺ホルモン薬のレボチロキシンナトリウム(チラーヂンS錠、散)を内服します。

慢性甲状腺炎(橋本病)に気づいたらどうする

 内分泌疾患の専門外来をもつ小児科を受診します。

関連項目

 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)単純性甲状腺腫