奇形腫(胚細胞性腫瘍)<子どもの病気>の症状の現れ方

 卵巣の奇形腫は下腹部のしこりとして気づかれますが、腹痛や腹水、膀胱、直腸がしこりに圧迫されて頻尿(ひんにょう)、便秘なども起こります。おむつ交換時に片側で痛みのない精巣のはれとして発見されます。仙尾部では、お尻の部分のこぶ、腫瘍の圧迫による便秘、尿閉(尿が出にくい)などがみられます。後腹膜では、おなかのはれやしこり、縦隔では呼吸器症状や顔のむくみなどがみられます。
 悪性奇形腫はα(アルファ)‐フェトプロテインという特殊な蛋白質が増えるのが特徴で、これが診断の手がかりになります。

奇形腫(胚細胞性腫瘍)<子どもの病気>の診断と治療の方法

 悪性奇形腫は、精巣などの部位では、比較的早期に見つかり、転移がなく完全摘出が可能な場合には手術をします。その後は無治療で慎重に経過を観察します。ほかの部位は完全摘出が難しいことが多く、抗がん薬の治療で腫瘍の縮小を待ってから、全摘出を目指した機能温存の手術を行い、手術後も抗がん薬を使います。早期であれば治癒が期待できます。
 良性の奇形腫では、完全に取り除くことで再発は少なくなります。