慢性閉塞性肺疾患(COPD)<お年寄りの病気>の症状の現れ方

 COPDは中高年に多い病気で、主な症状は咳(せき)、痰、息切れです。しかも、これらの症状は通常、歳をとるにつれてゆっくり進行していきます。息切れがあってもかぜだと考えたり、歳のせいだと思い込んで、適切な医療を受けていないことが問題です。
 とくに息切れは、階段や坂を登る時に強く、病気が悪化していくと家から外出できずに引きこもりがちになり、やがてベッドから出られなくなる、つまり寝たきりの原因となりえます。
 高齢者の気管支喘息(ぜんそく)は、COPDと混同されていることが少なくありません。しかし、COPDは気管支喘息と違って、肺がんや、脳卒中などの体のほかの臓器の病気を多く合併していることが少なくなく、また治療が不十分だと年ごとに肺機能は急速に低下していきます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 リスクを除くこと、つまり禁煙を厳守しなければなりません。節煙やニコチンの量の少ないたばこに変えても、COPDは確実に進行していきます。
 気管支を広げるような吸入薬を最初に使います。これには、β2刺激薬と呼ばれるものと、抗コリン薬に分類されるものがあり、両方を使うことで相乗効果があります。ステロイドの吸入薬や、そのほかに飲み薬を使うこともあります。
 肺機能検査によって病気の重症度を判断し、これに基づいて治療方針が決められるよう診療のガイドラインが発表されています(図8)。