呼吸器感染症<お年寄りの病気>の症状の現れ方

 主な症状は発熱、鼻汁、咽頭痛、咳(せき)などで、通常2週間以内に治癒します。

呼吸器感染症<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 通常、抗菌薬は不要で、安静と水分補給、1日2〜4回の水でのうがいで十分です。しかし、日本では以前より二次感染の予防という名目で抗菌薬が多用される傾向にあり、ウイルスの上気道粘膜への感染から細菌感染を続発するおそれのある場合は、短期間の投与を条件に抗菌薬(β(ベータ)−ラクタム系またはマクロライド系)がしばしば併用されます。急性副鼻腔炎も通常は抗菌薬は不要ですが、高熱、圧痛、膿性鼻汁などの症状が1週間以上続く場合には、ペニシリン系抗菌薬が使用されます。
 インフルエンザウイルスが原因の場合には、高齢者では重症化しやすく、しばしばブドウ球菌群の感染を合併した肺炎の発症により、急性呼吸不全に至る危険性もあります。症状出現後48時間以内に、A型またはB型ではオセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、A型ではアマンタジン(シンメトレル)のいずれかを使用すれば、重症化は予防可能といわれています。最も重要なのは、流行期に先立ってワクチン接種を受けておくことです。流行時には過労を避け、室内の加温・加湿、十分な水分摂取を心がけ、外出の際にはマスクの着用、手洗いの励行などが大切です。