胆道感染症<お年寄りの病気>の症状の現れ方


(1)腹痛、悪心、嘔吐
 通常、悪心(おしん)、嘔吐を伴って、心窩部(しんかぶ)から右季肋部(きろくぶ)にかけての疝痛(せんつう)発作で発症します。

(2)発熱
 38℃以上の発熱が現れます。

(3)黄疸
 結石が胆道内に移動し内腔を閉塞すると、胆汁が肝臓内にたまって黄疸(おうだん)が生じます。

(4)シャルコーの三徴候
 胆道感染症の重症型である「急性閉塞性化膿性胆管炎(へいそくせいかのうせいたんかんえん)」を発症した時にみられる症状で、腹部疝痛、高熱、高度の閉塞性黄疸の3つを指します。この場合、早期に敗血症(はいけつしょう)性ショックに移行する確率が高いので、消化器外科にて経過観察してもらう必要があります。

胆道感染症<お年寄りの病気>の診断と治療の方法

 疝痛(せんつう)発作に対しては絶食、補液、鎮痙(ちんけい)薬、鎮痛薬および抗生物質の投与を行います。
 通常、症状の有無、胆石の存在場所、胆石の性状、合併症などを考慮して治療法を決定します。
 胆石症では、経口胆石溶解療法、体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)、経皮経肝胆嚢内視鏡による切石術、胆嚢摘出術などを行います。経口胆石溶解療法の適応条件は、コレステロール胆石であること、カルシウム成分の少ないこと、大きさは直径15〜20mm以下、胆嚢機能が保たれていること、などです。
 胆管炎では胆道減圧術として、経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)、内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ(ERBD)、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)などを行います。
 急性閉塞性化膿性胆管炎の時は、緊急ESTを行って結石を除去するか、E RBDまたは緊急PTCDを行います。