子宮付属器炎<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 下腹部痛と発熱が主な症状です。腹膜刺激があると下腹部を押して離す時に強い痛みを感じます。気分不快、嘔吐などの消化器症状を伴うこともあります。

子宮付属器炎<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 急性期は薬物療法を原則とします。軽症では外来での経口抗生剤の投与でよいのですが、中等症以上では入院安静とし、抗生剤を点滴静注するなど強力な治療を行います。
 一般に広域感性(有効菌種の範囲が広い)のペニシリン系やセフェム系の抗生剤を選択します。クラミジアの複合感染が疑われる場合には、テトラサイクリン系の抗生剤やニューキノロン系の抗菌製剤を併用します。
 瘤膿腫や膿瘍を伴うものは、炎症がある程度おさまった段階で外科的処置を行います。手術の方法は付属器切除術からドレナージ(膿汁を排出させる)だけのものまでさまざまです。子宮全摘術が必要な場合もあります。患者さんの年齢、今後の出産希望の有無、基礎疾患などを考慮して術式を決定します。
 経過は、さまざまの要因により決まってきます。通常は適切な治療により治りますが、治療の開始時期が遅れるなどして重症化すると敗血症(はいけつしょう)になることもあります。治ったあとに癒着(ゆちゃく)が残ることも少なくなく、その結果、将来、不妊症子宮外妊娠を発症することがあります。