外陰がん<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 初めのうちは、しつこく続くかゆみと腫瘤が主な症状です。がんが進行してきて潰瘍が形成されると、痛みや排尿時の灼熱感(しゃくねつかん)などを感じるようになります。

外陰がん<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 外陰がんは、がんの大きさや外陰部周囲の臓器への進展、リンパ節転移の有無などによって4つの進行期に分けられ(表4)、治療方法が異なります。
 進行期1期あるいは2期のがんに対しては、広汎外陰切除と鼠径(そけい)リンパ節郭清(かくせい)が標準的な術式になっています。郭清とは、がんの転移の有無にかかわらず、周辺のリンパ節をすべて切除することです。
 1期では、切除範囲やリンパ節郭清の範囲を縮小する場合もあります。
 進行期3期以上では、広汎外陰切除、骨盤内臓全摘術が行われる場合や、放射線療法と化学療法(抗がん薬)を併用して治療にあたる場合があります。
 治療成績は、進行期によって異なります。表4に、1995年の日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会による、5年間生存した外陰がん(扁平上皮(へんぺいじょうひ)がん)の患者さんの割合(5年生存率)を示しました。ただし、この数値には、老衰やほかの病気で死亡した人も含まれているので、外陰がん自体の生存率はこの数値より高くなります。