早発月経、遅発月経<女性の病気と妊娠・出産>の症状の現れ方

 早発月経で、月経だけが早発することは少なく、多くの場合、出現時期の差はあれ、乳房発育、恥毛・腋毛(えきもう)の発毛など、ほかの思春期反応もみられます。
 ただし、原因によっては恥毛の発毛のみられないこともあります。また、原因によっては、皮膚のカフェオレ様(よう)といわれる特徴的な斑、卵巣腫瘍による腹部の膨隆(ぼうりゅう)、陰核(いんかく)の肥大がみられることもあります。
 出血は起こったり止まったりすることが多く、出血が一度だけでほかの思春期反応がみられないような場合は、早発月経ではなく外傷も考えられます。
 遅発月経には、それぞれの原因に伴う症状がみられます。最も多いのは単なる初経の遅れで、この場合は、ほかの思春期反応も遅れていることが多いのが普通です。
 10歳未満での出血に気づいたら、外傷などによる一度きりのものでないか、乳房・腋毛・恥毛の発育状態はどうかを確認して、早発思春期の可能性があると考えられれば、専門医の診察を受けてください。
 15歳になっても初経が来ない場合は、腟中隔(ちつちゅうかく)や腟欠損など月経血流出路の異常がある時にみられるような、月経と同様に周期的に起こる下腹部痛がないかを確認し、下腹部痛がある時は婦人科を受診します。
 初経を含めて思春期反応がみられないだけで、ほかに異常のない場合は、経過を観察するだけでよいでしょう。

早発月経、遅発月経<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 早発思春期は、同時に起こる骨の成熟を遅らせ、最終身長を伸ばすことを目標として、脳下垂体機能を抑制して女性ホルモンを下げる薬剤による治療を行います。
 ただし、すでに骨の成熟が完了していると考えられる場合は、治療の対象になりません。また、早発思春期の原因によっては、治療は不要で経過を観察するだけのこともあります。
 遅発月経については、原発性無月経の治療に準じます。単なる初経の遅れ、すなわち体質性の遅発月経と考えられる場合は、治療は行わず経過を観察します。