妊娠高血圧症候群<女性の病気と妊娠・出産>の診断と治療の方法

 早期に発見し、適切な処置を行うことが重要です。安静にすることで母体の循環と子宮胎盤の循環が改善されます。
 食事療法としては、従来は塩分制限、カロリー制限、高蛋白食がすすめられていましたが、現在では1日7〜8g程度の食塩摂取、カロリーや蛋白質はBMIに応じた基準値が設定されています。動物性脂肪と糖質を制限し、高ビタミン食がすすめられています。
 薬物療法としては、高血圧に対してはヒドララジンやメチルドパなどの降圧薬が用いられますが、必ずしも病態の改善にはつながりません。利尿薬は循環血液量の低下をまねくため胎児への悪影響が考えられ、原則として使用されません。子癇の発生予防に硫酸マグネシウムが有効であることが報告されています。
 胎児の発育不全や健康状態の悪化をまねきやすいので、定期的に発育と健康状態のチェックが必要です。
 妊娠高血圧症候群の根本的治療は妊娠の終了です。母体または胎児に重篤な症状が現れた場合には、すみやかに妊娠を終了させることが母体の生命保護のために重要です。