不安神経症(全般性不安障害)<こころの病気>の症状の現れ方

 慢性的な不安、過敏、緊張、落ち着きのなさ、イライラ、集中困難などの精神症状と、筋肉の緊張、首や肩のこり、頭痛・頭重(ずじゅう)、震え、動悸(どうき)、息苦しさ、めまい、頻尿(ひんにょう)、下痢、疲れやすい、不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅い)などの多様な身体症状(いわゆる不定愁訴)がみられます。
 何かにつけて過度の不安・心配がつきまとい、それが慢性的に続く(診断基準では6カ月以上)のが特徴で、不安は種々の精神・身体症状を伴っています。多くの患者さんは身体症状のほうを強く自覚し、どこか体に異常があるのではないかと考え、あちこちの病院で診察や検査を受けるのが常ですが、症状の原因になるような身体疾患はみられません。
 経過は慢性で、日常生活のストレスの影響を受け、よくなったり悪くなったりしながら多くの場合何年にもわたって続きます。途中から、気分が沈んでうつ状態となり、うつ病に移行することもあります。また、アルコールで不安をまぎらわそうとして、アルコール依存症に陥(おちい)ることもあります。

不安神経症(全般性不安障害)<こころの病気>の診断と治療の方法

 薬物療法と精神療法があります。
 薬物としては、抗不安薬(ベンゾジアゼピン誘導体:セルシンなど、タンドスピロン:セディールなど)が用いられ、症状と関連のある日常生活上の悩みやストレスについて、医師に相談しアドバイスを受けるなどの精神療法が行われます。
 ベンゾジアゼピンは連用すると依存症になりやすいので、最小限にとどめ、アルコールと併用しないようにしなければなりません。うつ症状を合併する場合は抗うつ薬(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬〔デプロメール、パキシル、ジェイゾロフト〕 など)が用いられます。深呼吸や筋弛緩を用いたリラクセーション法や、有酸素運動は有効で、自分で行うことができます。