広汎性発達障害<こころの病気>の症状の現れ方

 次の3領域の発達における質的異常を特徴とします。
(1)対人的相互反応における質的障害(相手の気持ちがつかめない、場にあった行動がとれない)
(2)コミュニケーションの障害(言葉の使用の誤り、会話をつなげない)
(3)行動、興味、活動が限定していて反復・常同的
 これらの異常は幼児期早期から、家庭内および社会的場面で広く観察されます。具体的な現れ方は発達とともに変化しますが、これらの特徴はもち続けます。
 これらに加えて、何らかの感覚過敏が90%の人にみられます。聴覚(機械音、サイレン、ピストルの音、雑踏(ざっとう)の音など)、味覚(偏食になる)、視覚(絵本の特定のページ、CMの場面)、触覚(抱かれる、洋服を着るなどの皮膚接触を嫌う)など特定の刺激に苦痛不快を示し、回避します。

広汎性発達障害<こころの病気>の診断と治療の方法

 今日、広汎性発達障害を改善する薬物は存在しません。医学的な治療が求められるのは、広汎性発達障害児が示すてんかん、不眠、不安・恐怖などの情緒的問題、行動上の問題などです。
 発達障害への対応として共通するのは、「子どもが障害をもちながら成長し、生活するにあたって必要な支援を適切に行う」ことが基本になるということです。これらの営みを療育といいます。その課題は、障害の特徴、年齢・発達とともに異なります。