出血性ショックとは、出血のために重要な内臓の有効な血流が維持できず、細胞機能が保てなくなる時の症候群です。一般的には血圧が低下しますが、実は血圧が低下する前に、その他の症状が先に現れていることが多いので、血圧が下がり始める前に出血性ショックの有無を判断し、迅速な処置や救急車要請、病院への搬送を行う必要があります。
 血圧の測定以外に、出血性ショックの症状が出現する顔色、呼吸、脈拍、皮膚を観察する必要があります。初期症状としては頻脈(ひんみゃく)(脈拍数の増加)と、皮膚の症状(皮膚が冷たく、青白くなり、冷や汗が出る)が代表的です。このような症状があれば、血圧が低下していない場合でも出血性ショックの可能性があるので、急いで救急隊に連絡し、病院へ搬送しなければいけません。


 主な出血性ショックの症状を出血量別に示します(表1)。