頭蓋骨陥没骨折<外傷>の症状の現れ方

 骨折部位に、打撲(だぼく)による疼痛、腫脹(しゅちょう)(こぶ)のほか、陥没骨折により圧迫・損傷を受けた脳の部位に応じた症状が現れることがあります。現れやすい症状は、半身の麻痺(片麻痺(かたまひ))、半身の感覚障害、言語障害、けいれん発作などです。
 そのほか、陥没による圧迫のため、頭蓋骨の内側の圧が高まり(頭蓋内圧亢進(ずがいないあつこうしん))、激しい頭痛、嘔吐、意識障害などが認められることもあります。腫脹のため、頭蓋骨の陥没を触れることはほとんどありません。

頭蓋骨陥没骨折<外傷>の診断と治療の方法

 内側に陥没した頭蓋骨が、脳に圧迫・損傷を与えて障害を及ぼしている場合には、陥没骨折整復術が行われます。手術の必要性は一般に陥没の程度に比例し、日本のガイドラインでは以下を手術適応の目安にしています。
(1)1cm以上の陥没や、高度の脳損傷を伴う場合
(2)前額部など美容上問題になる場合
(3)硬膜(こうまく)の静脈(静脈洞(じょうみゃくどう))を圧迫する場合
(4)陥没骨折の直上に開放創(頭蓋骨に達する傷)があり、脳脊髄液の漏出など硬膜の損傷が疑われる場合
 予後は合併する頭蓋内損傷の程度によって決まります。