耳介血腫とはどんな外傷か

 耳への圧迫などの刺激が繰り返されて起こります。皮下または軟骨膜下の出血が起こり、血腫をつくります。初期には耳介(じかい)(耳殻(じかく))の皮膚が軟らかくふくれあがり波動があります。

原因は何か

 主にスポーツ、とくに相撲、柔道、レスリングのように耳の圧迫刺激が繰り返された場合に起こります。

症状の現れ方と診断

 耳介前面の上半分に青赤色の球形の腫瘤(しゅりゅう)が急に発生します。内容は初期には血性で、のちには黄色透明な液状になります。
 病歴と視診で、診断は容易です。

治療の方法

 穿刺(せんし)(針を刺す)、吸引により血液を除去できますが、圧迫しておかないと再発します。圧迫の方法は、耳介の凹凸に合わせてガーゼタンポンを当て、接着剤で固定し、軟骨をとおして糸をかけ耳介両面に圧迫タンポンを縫いつけます。
 最近、穿刺により血腫内容を吸引したのち、血腫内に入れた外套(二重になっている穿刺針の外側のみ)を2週間そのままにして、再び血腫がたまるのを防ぐ方法が報告されており、有用です。
 手術的に血腫を除去する場合に、耳介の後面に切開を入れて、軟骨を除去して前面の血腫を除く方法は、傷が目立たないため推奨できます。