胸部打撲<外傷>の症状の現れ方

 胸部打撲の程度の軽いものでは、打撲部の疼痛やはれ、あるいは皮下出血が現れる程度です。程度が激しい場合には、肋骨や胸骨の骨折を起こして疼痛はより激しくなって、呼吸運動に合わせて増強するようになり、呼吸困難も伴うようになります。
 さらに大きな外力が胸部に加わった場合には、単なる胸郭の損傷のみでなく、胸腔内臓器の損傷も伴うようになり、呼吸困難やチアノーゼ(皮膚などが紫色になる)とともにショック症状(脈拍が速い・血圧が下がる・体温が低下するなど)を示し、生命の危険は急激に増大します。

胸部打撲<外傷>の診断と治療の方法

 単なる胸部打撲は、安静を保ち、消炎鎮痛薬を内服して損傷部に冷湿布を貼ることにより、数日間で軽快します。これに対し、胸郭の骨折や胸腔内の臓器損傷を伴う場合には、あとで述べるそれぞれの損傷に応じた治療が必要となります。