フレイルチェスト<外傷>の症状の現れ方

 胸部打撲(だぼく)後の胸痛、呼吸困難、血痰(けったん)、チアノーゼ(皮膚などが紫色になる)、皮下気腫(ひかきしゅ)などです。
 衣服を取り除いて呼吸運動を観察すると、奇異呼吸(シーソー呼吸)がみられるほか、損傷部に手を当てると、肋骨骨折に伴う軋轢音(あつれきおん)(骨がきしむ音)を感じます。

フレイルチェスト<外傷>の診断と治療の方法

 フレイルチェストの治療は、1956年にアベリーらによって開発された人工呼吸療法(内固定法)が今日でも広く行われています。気管挿管(きかんそうかん)または気管切開を行い、陽圧人工呼吸を2〜3週間続けることにより、肋骨骨折部を内側から固定し、胸郭(きょうかく)の整復と骨癒合を達成するものです。
 この治療法では、長期の人工呼吸管理に伴う肺合併症が最大の問題です。このような観点から、人工呼吸器を使用せずにフレイルチェストの治療を行うことを目的として、外科的固定法を行う場合もあります。