肺挫傷<外傷>の症状の現れ方

 軽症の肺挫傷では無症状のことが多く、その存在に気づかないこともあります。一般的な症状は、胸部外傷に続発する呼吸困難、頻呼吸(ひんこきゅう)、血痰、チアノーゼ(皮膚などが紫色になる)などです。広範囲の肺挫傷では、低酸素血症(ていさんそけっしょう)に基づく意識障害や血圧低下を合併します。

肺挫傷<外傷>の診断と治療の方法

 治療の主なものは、安静臥床(がしょう)、酸素吸入、肺理学療法です。吸入療法により気道内の血液や気管支分泌物の喀出(かくしゅつ)(咳とともに体外へ排出すること)を促すことも効果的で、無気肺(むきはい)(肺のなかの空気が著しく減少することから起こる呼吸障害)の予防に役立ちます。
 酸素吸入を行っても低酸素血症が改善しない場合には、気管挿管(気管のなかへチューブを挿入して、気道を確保する方法)を行ったうえで人工呼吸管理が行われます。