骨盤骨折<外傷>の症状の現れ方

 骨盤骨折自体による疼痛、下肢の長さの短縮、泌尿器系の合併損傷による血尿、腟損傷による腟からの出血、肛門、直腸損傷による肛門からの出血がみられることがあります。
 最も注意すべき点は内腸骨動脈損傷による出血性ショックであるため、頻脈(ひんみゃく)、脈の強さ、結膜(けつまく)の貧血なども観察する必要があります。

骨盤骨折<外傷>の診断と治療の方法

 優先順位の高い順で治療を進めていきます。
 (1)内腸骨動脈損傷による出血性ショックがみられる時は、ただちに血管撮影室において塞栓術(コイルなどを用いて出血している動脈を詰めて止血する方法)を、(2)膀胱・大腸損傷などの合併症に対しては手術を、(3)不安定な骨盤骨折に対しては、局所麻酔下で創外固定(動揺している骨盤骨折を金属で固定)を行います。