膀胱損傷<外傷>の症状の現れ方

 腹腔内に尿が流出する損傷では、自尿や血尿がなくなることで見当がつきます。腹膜外の損傷では、強い尿意がありますが、排尿ができないうちに下腹部が腫瘤(しゅりゅう)状になることで推定できます。

膀胱損傷<外傷>の診断と治療の方法

 救急処置が必要な重症例では、まずショックの対策や止血などに対する対応を優先します。
 膀胱壁の損傷が軽微な場合には、尿道カテーテルを留置するのみで損傷部位は閉鎖します。
 大きな膀胱壁の損傷や腹腔内と交通するタイプでは、外科的な治療が不可欠であり、できるだけ早期に行うことが要求されます。損傷部の膀胱壁は縫合しますが、溢流した尿と血液の除去とともに、細菌感染予防のために抗菌薬の投与を行います。