指挫滅創<外傷>の診断と治療の方法

 指に外傷を負ったら、すぐに応急処置を行います。応急処置で重要な点は止血です。止血の基本は出血している患部を直接圧迫することです。指の根元や腕の部分を包帯・ゴムなどで長時間きつく圧迫することは、末梢の循環障害を起こす危険性があるので行わないようにします。
 組織の損傷を最小限にとどめるためには、氷などで局所を冷やすのが効果的です。指先を切断してしまった場合も、とれた指をガーゼなどにくるんで氷水で冷やしながら医療機関に持参します。
 指先の色調や感覚を調べて、末梢部の循環状態や神経損傷の有無を確認します。腱の損傷の有無は、指の関節が動かせるかどうかによって判断します。
 泥などが混入している状態で、ただちに医療機関を受診できない時は、出血に注意しながらできるだけ混入物を洗い流します。消毒より洗浄が優先されます。
 骨折・脱臼(だっきゅう)などを伴い、指先がぐらぐらする時には、割り箸などの添え木で支えることも役立ちます。爪の損傷を伴うことも少なくありませんが、爪は添え木の役割を果たすため、無理に爪をはがさず、むしろ元にもどしてしておく(還納(かんのう))ようにします。
 応急処置がすんだら、患部をできるだけ上にあげて、腫脹(しゅちょう)(はれ)がおさまるようにして医療機関を受診します。爪をはさんでしまい、爪の下に内出血がたまる爪下血腫(そうかけっしゅ)の場合は、針で爪に孔(あな)をあけて出血を外に出す治療が行われます。