指咬創<外傷>の診断と治療の方法

 動物、人間を問わず、口のなかには常に数多くの細菌が存在しています。噛まれて皮膚が切れると、確実に細菌が傷のなかに侵入します。刃物による切り傷などと比べて、指咬創は感染が生じる危険性の高いこと、さらに手の甲側は皮下組織が薄いために骨にまで損傷が及ぶこともあり、いったん感染すると治りにくい部位であることも知っておくことが大切です。
 すなわち、指咬創は通常の切り傷などと違い、感染が生じることを前提に対処すべきで、小さな傷でもそのまま縫い合わせて傷を閉鎖するのは危険です。十分に洗浄したあと、傷を閉鎖せず、抗生物質を投与して経過をみます。汚染がひどい場合は、傷口を広げて十分な掻爬(そうは)・洗浄をすることになります。