足関節捻挫<外傷>の診断と治療の方法

 捻挫の治療も程度に応じていろいろです。応急処置としては、固定して安静にし、冷やして持ち上げてはれを防ぐことです。整形外科で骨折がなく、靭帯も切れてはいないと診断されれば、湿布をして弾性包帯やサポーターで固定します。
 正確に靭帯が切れているかどうかを診断するのは、大変難しいことです。痛い関節を無理矢理引っ張ってゆるみをみることから、最新のMRIまで動員しても、100%の診断はつきません。
 したがって、ひねくり回して切れかかった靭帯を切ってしまうよりは、痛みやはれ、内出血の程度からひどい捻挫で靭帯が切れているかもしれないと診断されたら、程度によって3〜6週間、ギプスや装具で固定するのが最善の治療です。
 ギプスを外したあと、支障があればあらためて手術で靭帯を再建します。時間がもったいないという人には、初めから診断を兼ねて手術をして、靭帯が切れていれば縫うという方法もあります。
 X線写真で骨折がない関節の外傷はすべて捻挫と診断されます。すぐに痛みがとれ、はれてこない捻挫から、靭帯が切れて関節が不安定になり、将来、関節が異常にすり減って痛みのために歩けなくなる捻挫まで、さまざまな捻挫があります。
 したがって、捻挫のいちばんの治療は、靭帯の断裂や骨、軟骨の損傷を正確に診断し、それらを捻挫という漠然とした診断から除外することです。