化学損傷<外傷>の診断と治療の方法

 治療の原則は、迅速な化学物質の希釈(きしゃく)(薄める)・除去、反応熱の冷却になります。

(1)皮膚
 原因物質にかかわらず、大量の水で洗い流し、そのあとは熱傷に準じた局所治療を行います。中和処置は行わないのが原則です。

(2)眼
 涙が認められる場合には、徹底的な洗眼を行ったあとに必ず眼科医を受診します。

(3)気道
 とくに呼吸困難の有無には注意を払い、のどの痛みや声のかすれにも注意が必要です。

(4)消化管
 まず水を飲ませて吐かせることを考えますが、意識障害がある場合、灯油・シンナー・ガソリンなどの揮発性(きはつせい)物質の場合、強酸・強アルカリなどの腐蝕性(ふしょくせい)物質の場合には、誤飲を防ぐため、吐かせてはいけません。